「誠実な物づくり」をモットーに、
オーダーメイドで大型機械を製造
2021年5月20日
※取材の際には感染対策を講じ、マスクは外して撮影している場面があります。
【創業は昭和7年。鍛冶屋からスタート】
宮田鉄工(株)は、社長の宮田健治さんの祖父が、昭和7年に個人創業した鍛冶屋からはじまった。
昭和19年には有限会社、昭和29年には株式会社へと事業を拡大しながら、今に至っている。
もともと工場は丹原の商店街にあったが、昭和53年、田園に囲まれたこの地に移転した。
祖父から父へ、父から宮田さんへと事業が継承され、宮田さんが社長に就任して今年で6年目となる。
【設計から組み立てまで、一貫生産体制が強み】
54,000㎡の敷地を有する工場では、製鉄用、製紙用、運搬用、繊維用などの大型一般産業機械を、
設計から製造、組み立てまで一貫して受注生産している。
取引先には、(株)IHIや住友重機械工業(株)、三菱重工業(株)などの大企業が名を連ねる。
「誠実な物づくり」をモットーに「低コスト」「短納期」を実現し、取引先からの信頼も厚い。
平成23年3月には、 ISO 9001認証も取得した。
【多能工化で、短納期を実現】
社員は34名。
一人ひとりが専門技術に加え、他部署の技術取得を希望すれば、現場で学べるシステムがある。
これにより、切削・溶接・組み立てなど複数の作業を担える多能工な技術者が育ち、生産性が向上して「短納期」を実現している。
製品は、ほぼオーダーメイド。
作業ロスを低減し、満足度の高い製品を提供するために毎朝、各部署で朝会を行っている。
【自身で考え、創意工夫ができる現場】
「社長は気さくな人柄で、仕事を任せてもらえるから働きやすい」と入社14年目の従業員。
慣れた手つきで機械を操作する。
宮田社長も、従業員に対して「まずは元気に出社して、一日楽しく作業をしてもらいたい。
仕事を任せることで、自身で考えながら創意工夫ができ、成長にもつながる」という。
【敷地内に、従業員用のゴルフ練習場】
休日は孫と遊んだり、ゴルフをするのが楽しみという宮田社長。工場の敷地内には、ゴルフが好きな従業員が
手作りしたゴルフ練習場があり、休憩時間にリフレッシュを兼ねたショットが打てる。
【新たな機械製作にも挑戦】
今新たに取り組んでいるのが、水処理のための機械製作。飲料水や、工業用水としても不可欠な水を
きれいに浄化し、還元させていく。6月から組み立てに入り、今年の8月ごろ納品予定。
【生まれ変わっても、また西条に生まれたい】
3月下旬、工場の敷地内には、桜が美しく咲き誇っていた。この時期は、ご近所さんにも花を楽しんで
もらえるよう、敷地を開放しているという。
西条の魅力をたずねると「西日本の最高峰石鎚山があり、台風からも守られる。
瀬戸内海との間には道前平野が広がり、食べ物ある。水もきれいで、人も穏やかで…」
と一通り答えたあと、「生まれ変わっても、また西条に生まれたい」とほほ笑んだ。
【1日のスケジュール】
【宮田鉄工株式会社】
■業種
機械器具・金属製品の製造業
■こんな事業をしています
「誠実な物づくり」をモットーに、一般産業機械の設計から組み立てまでの一貫作業を行っています。
大型にも対応したオーダーメイドの機械製造で、大手重工や製鉄メーカーからも信頼を得ています。
ISO 9001:2008認証も取得し、常にお客様の期待を超える製品とサービスを提供し続けます。
従業員数:34名
事業内容:一般産業機械(製鉄用、製紙用、運搬用、繊維用など)の設計・製造・組立及び据付。金属部品の加工(製缶、溶接、表面処理など)
■宮田鉄工株式会社の魅力
一貫作業で高品質、短納期
一般産業機械の設計から、製造・組立・据付までの一貫作業の分野で、短納期体制を整え、お客様のハイレベルな品質要求にも応えます。
福利厚生と雇用
完全週休二日制で、大型連休も休みとなり、年間休日は113日以上です。毎年、新卒採用の募集をしています。
60歳の定年以降も、希望者は1年ごとの契約更新で雇用しており、最高齢の従業員は74歳。
社員旅行もあり、敷地内にはゴルフの練習場もあります。
人材育成
外部講師を招いての社内勉強会を開催しており、座学と実践でスキルアップがはかれます。
溶接などの資格取得のための費用は、会社が支給します。
現場の未経験者も先輩職員が指導し、業務習得を支えます。
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