歴史をその身に感じ、AR でその教えを学ぶ IN 近藤篤山旧邸
もっさん 2025年6月13日

2025年5月28日快晴。西条市小松町にある“近藤篤山旧邸”へ行った。伊予聖人と謂われた小松藩の儒学者、近藤篤山が文化3(1806)年から学校まで通う住居として使用した武家屋敷である。昭和24(1944)年には、愛媛県指定史跡になっている。
この旧邸は、篤山の子孫である近藤氏が所有する財産である。まずは、近藤篤山について紹介する。
近藤篤山(本名 近藤高太郎春崧)は明和3(1766)年に宇摩郡小林村(現在の四国中央市土居町小林)で生を受けた。篤山というのは、後の儒学者としての名前である。篤山が23歳になると生活は困窮していたが、「もっといい先生の元で勉強をさせてやりたい」という両親の思いが大阪へ送り出した。大阪では、尾藤二洲の塾に住み込み学問に精を出した。そして、3年後には「二洲塾に篤山あり」と言われるほどになった。そして、38歳のころに藩主の先生として、小松藩(現在の西条市小松町)に招かれた。その後、藩内の人々の教育を行い、その誠実の人柄を多くの人に慕われ“伊予聖人”と呼ばれるようになった。詳細は、西条市教育委員会が発行している「わたしたちのふるさと西条の偉人 伊予聖人 近藤篤山」(以下、冊子)を一読してもらいたい。この冊子は、小松温芳図書館に行くと閲覧することが可能である。
この“近藤篤山旧邸”。篤山が文化3(1806)年から弘化3(1846)年の40年間の過ごした屋敷である。平成6(1994)年に故近藤春邦氏より旧邸その他(庭園含まず)を、当時の小松町へ寄付。平成9(1997)年より屋敷の改修工事が始まり、平成11(1999)年5月から一般公開となっている。邸内の一部の写真で紹介する。
また、敷地内庭園は近藤氏の財産であるため、立ち入ることができない。そこで、旧邸内と邸内から見える景色を写真で紹介する。因みに庭園は80代の女性がお世話しているとのことであった。時期などが合えば、「篤山椿」や楓などを縁側や邸内から楽しむことができる。この記事を見た貴方!ぜひ足を運んでもらいたい。
また、現在“近藤篤山旧邸”内では、小松高校生制作によるAR 体験できる。このAR 体験では、邸内にある4つの二次元コードをスマホ等で読み込むことで、小松藩にまつわるクイズや近藤篤山の生涯や愛した「篤山椿」、「三戒」の教えを空間上で学ぶことができる。歴史的建造物の中で非日常を体感してほしい。詳しくは、下記リンク先へアクセスしてほしい。
▼小松高校生制作 AR
https://ehimemaruttoar.dhwschiba.com/t-01.html
また、邸内に限らず外観や昔ながらの井戸跡などがある。古い屋敷を堪能することも楽しんでもらいたい。
最後に“近藤篤山旧邸”の開館日については、水曜日から日曜日までで、10 時30 分から16時までとなっている。また、休館日が月曜日と火曜日(但し、祝日の場合は開館し、土・日・祝日以外の日に休館日を設けている)と毎月末日(12 月は28 日)、年末年始(12 月29 日から1月3日まで)。もし、休館日等の心配事があれば、 前以て“小松温芳図書館(西条市小松町新屋敷甲3007 番地1 電話:0898-72-5634)”へ連絡してほしいとのことであった。
近藤篤山旧邸
住所 〒799-1101 西条市小松町新屋敷甲3069
受付:小松温芳図書館
住所 〒799-1101 西条市小松町新屋敷甲3007 番地1
電話 0898-72-5634