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1年の安寧願う“とうど”のつくり方 at 飯岡小学校体験学習田

あなたは「とうどさん」という正月明けの風物詩を知っているだろうか?
「とうどさん」は、お正月で使った各家庭の注連飾りを集めて一斉に燃やすもので、西条市にも残る日本各地の正月伝統行事である。
呼び名も「とうどまつり」、「とうどはやし」、「とうどうさん」、「左義⾧(さぎちょう)」など地域によって違うので、自分たちの住む地域ではどう呼ばれているのか、気になる人はぜひ調べてみてほしい。

(※)とうど…竹や藁で組み立てた櫓


この”とうど”をどうやって作っているのか

この”とうど”について、もっさんは燃やしている状態を見たことはあるが、組み立てる作業は見たことがない。
「あんなに大きなものを、どうやってつくっているんだろう?」と以前から気になっていた。
すると知り合いから「1月に西条市立飯岡小学校の学習田でとうどの組み立て作業を行う」という情報を入手!
「とうど」の貴重な組み立て作業を見学することにした。

年も明け、本格的な冬将軍が到来している2026年1月4日朝。
吐く息は白く、軽く凍えるような寒さの中、飯岡青少年健全育成協議会関係者約30 名が小学校南(国道11 号)側にある学習田に、続々と集まってきた。

本日作業する学習田を見てみると、電柱に繋がれた謎の装置を発見!
関係者に聞いてみたところ、正体はイルミネーションだった。
飯岡小学校体験学習田では、年末にイルミネーション(毎年恒例)を開催しているとのこと。
こちらの活動も気になる…今年の終わりに取材しよう。

まずは9時頃より、前出のイルミネーションの片付けが始まった。
年々、近隣の住民から要らなくなった物が集まっているのだそうで、”とうど”準備前にもらったイルミネーションの資材を片付けていた。

イルミネーションを片付けた後は、年明け前に準備した”とうど”用資材を高所作業車などで組み立てていく。

①設置場所の測量と確定

“とうど”の柱となる竹の位置と櫓を立てる所を、メジャーを使い測量する。
竹の位置は複式ショベル(ホールディガー)で穴掘り。
その後、櫓を立てる位置に円を描き、六角形となるように頂点へ杭を打った。
ちなみに、この打ち込んだ杭には注意が必要である。
櫓を立て”とうど”を準備するまでに、参加者が幾度も杭に足を引っ掛けていたからだ。

 

②小休止の時間

寒い中での作業は堪える。
作業開始から約1時間経った頃、小休止。
温かいコーヒーとおやつで残りの作業に備えることに。
休憩中に今回の参加者と交流していると、懐かしい人がいることに気づいた。
こういう形で昔交流のあった人と再会することもあるので、地域の活動に参加するのは大切なことだと思う。

 

③櫓枠作り開始

前出の資材を櫓の立てる付近へ、参加者全員で配っていく。
そして、設計図通りに櫓の梁を取り付ける箇所へ、支柱となる竹にマーカーで印を書き入れていた。
書き入れた後は、梁用竹と支柱用竹にドリルドライバーで穴を開け、紐付きの楔を入れて固定していった。

ここからはそれぞれ役割を分けて作業に取り掛かっていた。
学習田の東端へ行くと、竹を細く割っている人たちを発見!
余った竹を使って、たくさんの楔を黙々と作っていた。

一方こちらの道路近くでは、一人で黙々と”とうど”上部に巻く注連縄作りをしている人物を発見!
素早く丁寧に注連縄を編んでいく。
こんなにきれいに編めるなんて凄いなぁ。
編んだ注連縄は道路の白線にそって真っ直ぐ並んでいた。

 

④櫓が完成!

ある程度の数の櫓枠ができた。資材置き場から、中に詰める米藁の束と薮竹の枝を配っていく。
配り終えたところから順にぎゅうぎゅうに詰めていった。
みんなで協力しながら米藁を詰め、薮竹の枝を差す。11時半頃にすべての櫓が完成!

 

⑤昼食の時間

完成した櫓を後にし、昼休憩の時間。
取材と写真撮影をしていた自分も、弁当を相伴させてもらった。
用意されたのは、西条市福武にある福武食堂の弁当と温かいお茶。
サバの塩焼き弁当、唐揚げ弁当、卵焼き弁当の3種類であった。
参加者の皆さんと一緒に午前中の疲れを癒し、弁当を頬張り歓談した。

 

⑥”とうど”の形成

午後最初の作業は、3本の日の丸扇子をインシュロックで繋ぎ、”とうど”の柱に取り付ける。
また柱には滑車を固定した。
この滑車は”とうど”の櫓を起こす時に大活躍する。
そして、柱を①で掘り安全を願い御神酒を撒いた穴に立て、隙間に割った竹を打ち入れた。

完成した櫓の方向を合わせ、滑車を使い引き上げていく。
また、引き上げ固定された櫓の内側には、残っていた竹を立てかける。
こうすることで、倒壊防止になるらしい。
みんなで力を合わせて組み立てていくと、だんだん見覚えのある形になってきた!

 

⑦ついに…「とうど」が完成!

高所作業車と梯子を使い、③の後半で紹介した注連縄を巻いていく。
また、とうどの櫓同士の隙間や見えている米藁を隠し埋めていくため、薮竹の枝を差していった。

残った米藁や竹などを、神域と謂れる”とうど”内に入れ、

ついに、人の2~3倍も大きい、巨大なとうどが完成した!

 

⑧後日開催された「とうどまつり」について

2026年のとうどまつりは、1月11日に開催予定であったが、強風により「とうどまつり」は延期して神事のみ実施したのだそう。
延期された「とうどまつり」を取材したので、次回の記事で紹介する。


今回初めて見学したとうどの組み立て。
実際の組み立ては、結構重労働な部分が多かったように感じた。
今でこそ、高所作業車電動ドリルなどがあるから、櫓作りや「とうど」の組み立てがスムーズにできるのだろう。
参加者みんなが声を掛け合い、協力し合うことで完成する過程は年明け早々良かったと思う。

最後に、完成した「とうど」と組み立て参加者の集合写真で締めくくる。
みなさん、おつかれさまでした!

 

飯岡小学校学習田
愛媛県西条市飯岡2124-1 飯岡小学校南東

私が書きました

もっさん

もっさん

“みかんの国水の都”出身の昭和後期世代。縁で繋がった人たちの活動や身近な行事などを、セミプロフォトグラファーとして培った経験で写真を撮り、主観記事で発信していきます。

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