LOVE SAIJO まちへの愛が未来をつくる

MENU

移住に関するコンテンツ

移住サポート

TOP

MENU

暮らす

菓子工房「アオヤギ」さんの最後の日に子どもたちと一緒に行ってみた

青空から淡い朱色へと変わり始める夕暮れ時、この日は、壬生川にある老舗のお店、菓子工房「アオヤギ」さんの最後の営業日に子どもたちと一緒に行ってみました。

菓子工房「アオヤギ」さんは、壬生川駅から徒歩で北西に約10分歩いたところにあるお菓子屋さんです。

実は、2週間前にお店に寄った時に店主さんから、
「5月31日夕方5時からちょっとしたセレモニーをするから、よかったら」
とお声掛けをいただいており、これは是非とも行かねばならない。と心に決め、子どもたちを連れて遊びに行ってみました。

 

16時30分。

セレモニー予定時刻よりも少し早い時間ですがお店に向かってみると、店前に人集りが見えてきました。
どうやら常連さんや地域の人達のよう。

その方々に軽く会釈をし、店内に入ってみると、いつもならおいしい和菓子、洋菓子、煎餅など胃袋はもちろん、眼も楽しませてくれるお菓子たちで埋め尽くされているショーケースが空っぽ!!
お菓子の代わりに、色とりどりの花束がケースの上に並べられていました。

お花のことが、気になりながらも店主さんにご挨拶。
「今日は、色々な人が来てくれて、こんな感じになったよ。」
「花屋さんができそうなくらい(花が)あるんだ。」
と嬉しそうに笑顔で話してくれる店主さん

 

17時。

いよいよセレモニーが始まりました。

まずは、店の奥からイチゴバナナゼリー羊羹などがショーケース前に並べられ、セレモニーに来たお客さんたちに振舞われました。
店主の奥さまやお手伝いのご婦人たちが、食べ物やスイーツなどあれやこれやと食べ物を準備していきます。

さらに、セレモニーのことを聞きつけたお客さん次々とお店に訪れ、
「長い間お疲れ様でした。おいしいお菓子をありがとうございました。」
と、ご来店された方々がご夫婦にお礼の言葉を伝えていました。

また、カメラ持参された方は、その様子を撮影。
店主さんとのツーショットやご夫婦と記念撮影したり、お店への思いや好きな商品の話をしたりと、これまでの思い出に花が咲いていました。

お客さん達が感謝の気持ちを伝え終えるころ、店主と奥さまに花が贈呈され、お客さんたちに向けてお礼の言葉が伝えられました。
「長い間、お世話になりました…○×△◇%※?!!#$%&…」
言葉の途中で店主さんの眼からは涙が…。
壬生川のお菓子屋さんとしてご夫婦で歩んできた五十有余年、お二人の思いが垣間見え、訪れた方々から惜しみない拍手が送られていました。
食事をしている間もご夫婦の元には絶え間なく人が訪れおり、素敵な時間が流れていたように感じました。

その後もセレモニーは滞りなく進み、途中ではありましたが、私達は家路につこうかと店の外に向かうと店主さんと奥さまが見送りに来てくださっていました。(たまたまだと思いますが…)

「最後の2年ではありましたが、おいしいお菓子をありがとうございました。」
「子ども達と一緒に過ごす時間に彩りを与えていただきありがとうございました。」
「チョコボールが食べられなくなるのは、本当に残念ですが、これからは、身体に気を付けて、元気でいてください。お疲れ様でした。」

と心からお礼の言葉を伝え、店主さんと奥さまと握手を交わし、家路につきました。

最後に、親しまれたお店の歴史に幕が下りることになったのは、非常に残念で悲しく思いますが、長年に渡りお二人が優しく元気で壬生川を盛り上げてくれたことは間違いないと思います。
短い期間ではありましたが、子ども達とおいしいお菓子に出会えたことを嬉しく思います。

これからは、お体に気を付けて、いつまでもお元気でいてください。

私が書きました

のざき

のざき

2014年から壬生川で生活を始めました。二児の父。 気になるものがあれば、西へふらふら、東へふらふらしてま~す。

この投稿者の記事一覧へ

関連記事

FOLLOW US

西条市の最新情報や関連ニュースをCHECK

Instagram Facebook LINE Twitter You Tube