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春雨の中、声高らかに 〜丹原恵美洲神社さん春の例大祭〜

故郷のエネルギー

1.警固綱に「そぉら!」

「きれいなねぇ」「半年後の秋が来たみたいなねぇ」
雨よけのベール越しにも煌びやかさが伝わってくる御輿楽車(みこしだんじり)に、地域の方々が顔をほころばせる。

 

お祭り前の夜、集会所に集まって練習した笛太鼓の晴れ舞台。

 

飛び跳ねるように商店街を行く御輿楽車の警固綱に「そぉら!」という歓声とともに力を込める。

春の花を咲かせる雨に濡れるアスファルトの上。
春霖のぱらつく鉛色の空は少々重たいが、お社さんに向かう人々の足取りは軽やかだ。

 

2.同じ重みの伝統

「三角布団の復活も、あの縄の結び方も西条の御輿をもつ他の地域の方々の協力があったんよ。」
上町御輿楽車の一色総代さんが語る。

 

一度は途絶えそうになった伝統に、様々な地域からの贈り物や技術が集められ、なお輝きを増す丹原上町さんの御輿楽車。

「お祭りの規模の大小や地域によって、伝統に上下や重みの違いはないと思うんよ」
県内のどの地域でも人口や出生数が減少し、伝統の継承が難しくなっている。だからこそ、優劣をつけたり、いがみ合ったりせず、手を取り合っていくことの尊さ。

脈々と受け継がれてきた西条市丹原町の文化を眼前にして、一色さんの言葉がストンと腑に落ちる。

 

3.地域を愛する力

御輿楽車に束ねられた縄をほどくと全長は数十メートル。
晴れた日のお祭りでは、この縄いっぱいに並んだ子どもたちが、御輿楽車を引くそうだ。

子どもたちが、たとえ雨の中でも御輿楽車を出そうとせがむ姿が目に浮かぶ。

「丹原ええとこ大好きや」
降雨により予定より早く通ることになった帰り道の途中、思わず微笑みがこぼれてしまいそうな幟を目にする。

 

地域を愛する力が故郷のエネルギーに、きっとなる。雨の中を力強く駆け抜けた誇り高きお祭りの姿を見て、そう強く想う。

 

今回取材にご協力いただきました丹原上町御輿楽車さん、ありがとうございました!

私が書きました

オニギリ

オニギリ

10年ほど前、知人の紹介で西条祭りに参加したことをきっかけに、この街が好きになり、現在は西条市民2年生です。西条市とお祭りは切っても切れない関係にありますが、お祭りと市民の皆さんの生活が深く結びついていると感じます。 もし、毎日を祭日のように過ごせたら、どんなに素敵でしょうか。これから「さいたーず」の一員として、お祭りや、そこに繋がる人々の心が感じられるような記事を紹介していきたいです。

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