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対話から納得解を!みんなに愛される丹原高校ルールメイキングプロジェクト

私たちの身の回りにはルールがあふれています。
家族間のルール、会社のルール、スポーツのルール、交通ルール、日本のルール、世界のルールetc..
法律のように文章で示されているものから、いわゆる暗黙のルールまで、その種類は多種多様。でも誰でも一度は「なんでそんなルールなん?」と思ってしまう場面に遭遇したことがあるはずです。

私が未だに「なんで?」と思っているのは、エスカレーター左右どちらに立つか問題。
幼き日、遊びに行った大阪のエスカレーターで間違って声をかけられてからは、“先頭回避”&“前の人にならえ”を徹底しています。

そう。多くの人は私のように「ルールだから守らなきゃ」と、そこで考えることをやめてしまいます。
でも、そこから1歩進んで、なぜそのルールが必要なのか、ないとどうなるのか、どう変えたら良くなるのかを対話を通して探っていく活動をしている高校があります。
丹原高校のルールメイキングプロジェクトを取材しました!

 

1.あなたの学校ではどうでしたか?

学生に一番身近なルールといえば、“校則”。
近年、一般常識から考えておかしい校則、時代錯誤な校則、不合理な校則など、いわゆる“ブラック校則”を見直そうという動きが広がっています。

周りに校則エピソードを聞いてみると、今考えるとそれはなかなか。。。と思うものも。
👉エピソード1 真っ白な靴を求めて Aさん(40代)
校則で“靴は白のみ”。しかし、なかなか真っ白な靴が見つからなかったAさんは、白地に黒のマークが入った靴を購入し、マークを修正液で白く塗りつぶしました。

👉エピソード2 ワンポイント戦争 Bさん(30代)
校則で“靴下は白でワンポイントのみ可”。ある時、ワンポイントと思って買った靴下が、片足両側に刺繍があるタイプ(ツーポイント?)だったBさん。靴下を器用に折り返し、ポイント部分を隠して使っていたそうです。

思い返してみると、数十年前の学生たちは、校則をいかに守っているように見せるかに知略の限りを尽くしたような気がします。

今ではアウト!なエピソードも。。。
👉エピソード3 鬼の服装検査 Cさん(40代)
「ブラック校則?ああ、僕の頃なんかね、服装検査の時に前髪が眉毛より出てたらその場で切り落とされたよ(笑)。大体、入学時には男子は全員丸坊主ってルールだったんだから。」

編集担当(30代)の時でもそれはなかったです。。。

それが今では、校則そのものを見直そう!という動きになっているんですから、時代は進化していますよね。

 

2.対話を重ねて納得解を導く“プロセス”を重視

校則を見直そう!となった時、問題になるのは“どうやって”見直すのか。
丹原高校が出会ったのは、認定NPO団体カタリバさんが2019年から行っている“みんなのルールメイキングプロジェクト”でした。このプロジェクトは、経済産業省が掲げる令和の教育改革「未来の教室」の実証事業にもなっており、その取り組みは全国127校(2022年6月時点)に広がっています。
このプロジェクトが凄いのは、校則変更を目的にするのではなく、対話を重ねて納得解を導く“プロセス”を重視するところ。

校則という学生自身の身近なところから問題を発見して自分事として捉え、問題を解決するためのプロセスを構築して実践する。
まさに社会を、未来を生き抜くのに必要な力!
それを学生の時から学び、実践しているなんて。。。近頃の高校生、凄すぎませんか!?

 

3.丹原高校のキーワードは“みんな”

2022年度から始まった丹原高校での“みんなのルールメイキングプロジェクト”。プロジェクトの指針となる丹原高校のルールメイキングKeywordは3つ。

実は丹原高校では、2018年から創立120周年に向けた制服のリニューアル活動を行い、2021年度から新しい制服が導入されました。
この時の方針は「LGBTQの問題にも配慮した、選べる制服」。多様性を大事にする丹原高校らしさがルールメイキングKeywordにも表れているなあと思いました。

2022年度学校案内リーフレットの表紙もステキです

丹原高校のルールメイキングプロジェクトは、生徒会を中心に、生徒、先生、保護者、地域の人など、立場の異なる多様な人を巻き込み、ミーティング、ワークショップ、ヒアリング調査、講習会など、様々な活動をしています。

今回は、この夏開催された、ルールメイキングワークショップⅡの様子をご紹介します!

 

4.みんなが対等に、真剣に、笑顔で対話する場所

2022年8月11日13時30分。
スタートより少し早めに到着した丹原高校の教室には、まるでお洒落なカフェのようなジャズが流れていました。
教室・廊下に貼られたポスター、グループに分けられた机の上の資料も、カラフルでポップ。親しみやすく、話しやすい雰囲気はこういう細かな心配りから生まれるんですね。(市役所の資料もポップな書体にしたらいいのに。と思ったのは内緒です。)

さて、私が一足先に来た理由は、丹原高校の先生のご厚意でワークショップの取材に加えて、LOVE SAIJOファンクラブのチラシを配らせてもらえることになったから。
ちまちまと各テーブルにチラシを置いていると、参加者として来ていた丹原高校生から「手伝いますよ」の声が!
知らない人に自分から声をかけるなんて、やりたいとは思ってもなかなか実行に移せないことなのに!到着して早々、丹原高校生の優しさと行動力のファンになってしまった編集担当でした。

今回のワークショップには約60人が集まりました。1~3年生の有志の生徒、先生、保護者、卒業した大学生など、様々な立場の人で構成された11チームが2つの教室に分かれて着席していきます。
何より、卒業生が母校のために集まるなんてステキじゃないですか?
卒業した先輩と在校生、卒業生と先生、卒業生同士の再会に、至る所で喜びの声が上がり、青春の1ページを垣間見た気がしました。

そしていよいよ、ルールメイカーの司会進行でワークショップが始まりました。

ルールメイカーを務める生徒の皆さん

2つの教室に分かれて大丈夫?と思ったあなた!安心してください。各教室の様子はリアルタイムで投影され、ちゃんと見えるようになっています!

今回のワークショップで話し合うのは、見直したい校則と残したい校則について。
事前に校内にサマーツリーを設置し、全校生徒から集まった意見も参考にしながら、話し合いを進めていきます。

限られた時間の中、ルールメイカーの素晴らしいタイムマネジメントでグループでの対話→全体発表→対話が繰り返されていきます。
なぜその校則があるのか、見直したらどうなるかを話し合う姿は、生徒、先生、保護者、大学生の立場に関係なく対等

 

発表者はグループを代表して堂々と

 

聴く側のまなざしも真剣

 

様々な立場の意見を聞き、さらに議論は進んでいきます。
例えば、“アルバイト”については、「実際に大学生になって初アルバイトを経験した時、周りは高校時代からアルバイト経験があって慣れるまで大変だった」「金銭感覚、お金のありがたさが良く分かるようになった」など、大学生の立場ならではの意見に大きくうなずく場面があったり。
学校指定靴下については、「消耗しやすくお金がかかるため自由化したいが、統一感や所属意識は大切にしたいので色は揃えたい」など、1歩進んだ視点での意見が飛び交っていました。

 

グループの進捗を見ながら、アドバイスしたり、時間を調整していくルールメイカーのファシリテーション力もさすが。

 

最初は緊張していた参加者も対話を重ねる中で打ち解け、ワークショップ中にはたくさんの笑顔も。

「今日のワークショップで出た意見について、全校生徒にヒアリングして次のプロセスを考える」ということで、ワークショップは終了。
最後にみんなで記念撮影を行いました!

8/11のワークショップの様子は、あいテレビでも紹介されました。
(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/itv/142158?display=1&mwplay=1)

“みんなのルールメイキングプロジェクト”のHPによると、一番多い運営体制は生徒会+有志。参加人数は平均12.5人とのことです。
今回の丹原高校のように60人にも及ぶ生徒、先生、保護者、卒業生と、本当に多様な立場の人と一緒に、みんなが対等な立場で真剣に対話する場を作れるというところに丹原高校のすごさを感じました。
まさに、丹原高校のキャッチフレーズ「地域に近い、先生と近い、海外に近い」の、「地域に近い」「先生と近い」のとおりです。

 

5.市長とも対話

8月のワークショップ以降も丹原高校のルールメイキングプロジェクトは積極的に活動しています。
8月末には、西条市役所で開催された、市長と高校生が意見交換する「市長とHR」にも参加してくれました!

市長もドキッとしてしまう質問をたくさん投げかけてくれた中でも印象深かったのが「少数派、反対派の意見」について。
たくさんの多様な意見を聴けば聴くほど、どうしても最終案には反映できない意見が出てきてしまうもの。では、そんな少数派の人にも納得してもらうにはどうすれば良いかという質問でした。
「難しくて私には分からん」と心の中で思った編集担当ですが、市長の一言目も「難しい」でした。
全員が賛成というのは、どんな場面でも難しい。でも、信念をもって提案すること。少数派・反対派だからと無視するのではなく、それらの意見も受け止めて丁寧に話をすることが大切。とのこと。やはり、丹原高校が実践しているように“対話”がポイントのようです。

 

今後ルールメイキングプロジェクトで開催するワークショップへ市長の参加も依頼して、HRは終了!

*感染防止対策を徹底し、撮影時のみマスクをはずしています

西条市というフィールドでルールを検討する市長と丹原高校というフィールドでルールを検討するみんな。両者が笑顔を交えながら真剣に語り合う姿が同じ戦場に立つ戦友の様にも見えたひと時でした。

 

6.生徒・先生・地域の人 みんなが一緒に成長していく

丹原高校のルールメイキングプロジェクトは、来年1月の見直し案プレゼン会実施を目指して、今後もたくさんの人との対話、納得解の模索を進めていきます。

「ルールだから」で思考停止してしまうではなく、問題点を見つけ出し、自分事として捉えて行動を起こすことは、課題発見力と主体性を育みます。さらに、対話を通して、様々な意見があることを知ることは、多様性を認め合うことに通じ、多様な意見の中からみんなの納得解を導くプロセスを構築することは、意思決定力を磨くことにつながります。
課題発見力、主体性、多様性、プロセス構築力、意思決定力、今後の未来を照らす大きな力になるに違いありません!

そして、丹原高校の大きな強みは、そんなプロジェクトにたくさんの人を巻き込んでいくパワーがあること。巻き込まれた側も、丹原高校生から対話の大切さ、多様性、主体性などを学び、一緒に成長していく

丹原高校のキャッチフレーズは、「地域に近い、先生と近い、海外に近い」
今回のルールメイキングプロジェクトで、保護者・卒業生・そして市長との対話から「地域に近い」を。生徒、先生が一丸となってルールメイキングプロジェクトを進めている姿に「先生と近い」を実感。
生徒だけでなく、地域の人・先生も互いに学び、みんなが成長していく姿が丹原高校にはありました!!

さて、「じゃあ、海外に近いは?」と思ったそこのあなた!そう、丹原高校は、高校で育てたブドウを台湾へ輸出するために、国際規格のグローバルGAPを取得している全国でも珍しい高校なんです!
こちらの様子も近日お伝えしますので、お楽しみに~!!

 

▼丹原高校HP
丹原高校ルールメイキングプロジェクトの最新情報はこちらから
https://tambara-h.esnet.ed.jp/

 

丹原高校のみんなも参加してくれた「市長とHR」の様子は以下でも大紹介!
▼高校生×LOVESAIJO 「市長とHR」振り返りレポート
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/citypromo/mayor-homeroom-r4report.html

 

▼市役所へ行こう!『市長とHR(エイチ・アール)』~前編~
https://www.lovesaijo.com/news/sichoutohr2022-2/

 

▼市役所へ行こう!『市長とHR(エイチ・アール)』~後編~
https://www.lovesaijo.com/news/sichoutohr2022-no2/

私が書きました

LOVE SAIJO 編集部

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