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KIKUKO ~祖母の古民家から生まれる交流~

旅、それは人生に大きな影響を与えます。
学生時代、バックパッカーとして世界中を旅した日野 宗一郎(ひの そういちろう)さん
今回は、2024年4月に複合型滞在施設「KIKUKO」(コワーキングスペース、ゲストハウスなどを備えた交流の場)をオープンし、西条市で“旅の答え”を実現していく日野さんの物語をお届けします。

 

1.旅で見つけたもの

「旅で思い出に残っているのは、地元の居酒屋やスーパーといったローカルな魅力。そして、同じバックパッカーや地元の人々との交流です。偶然の出会いが旅の魅力のひとつですよね」
そう語る日野さんは、今も旅をしているように目を輝かせています。

「地元の魅力を一番知っているのは、やっぱり地元の人です。彼らとの出会いは、旅をもっと面白くしてくれます。でも、西条には地元の人と来訪者をつなぐ場所があまり無いことに気付きました」

そういう場所があれば、もっと面白い「何か」が見つかるかもしれないのに・・・。

その想いから生まれたのが、人と人をつなぐ場所「KIKUKO」です。
KIKUKOは、コワーキングスペース、ゲストハウス、そしていずれはシェアキッチンを一体的に提供し、誰もがゆるく繋がれる“コミュニティを創造する場所”を目指しています。
地域の人々にとっては、仕事やイベントで気軽に立ち寄れる場所。来訪者にとっては、ここに来れば地域の人と交流できる場所です。 

 

2.なぜ西条を選んだの?

松山市出身の日野さんは、大学卒業後に都内の会社に就職しました。それが何故、西条市でKIKUKOをオープンすることになったのでしょうか。
「新型コロナウイルスの流行により、仕事がリモートワークになったのが大きな転機になりました」
東京で暮らす必要がなくなった日野さんは、「東京に限らないどこかで、何か自分で出来ることをやってみたい」と考えるようになったそう。
このとき考えた「何か」が、「コミュニティを創造する場所」を作ることでした。

この頃、西条市では日野さんの祖母・菊子さんが一人暮らしをしていました。そう、この菊子さんが「KIKUKO」の名前の由来です。
もしかして、日野さんにとっての西条は、もともと馴染みの深い土地だったのでしょうか。
「いいえ。子どもの頃、西条に遊びに来るのは年に1、2回で、そこまで馴染みがある土地ではありませんでした。ただ、自分のやりたいことを考えたとき、一番条件が揃っていたのが西条だったんです」
なにより、西条市で一人暮らしの菊子さんのことも心配でした。

西条市で「コミュニティを創造する場所」を作ることを決意した日野さんは、2022年秋に西条市へ移住。
東京の会社にリモートワークで勤務しながら、KIKUKOのオープン準備を進める生活が始まりました。
(日野さんと菊子さん)

 

3.リモートワークの“孤独”を実感する日々

築150年の日本家屋で菊子さんと暮らし始めた日野さんでしたが、広い家でリモートワークを続けるうちに感じたのは、孤独――。
「周りとの会話の機会がまったく無いんですよ。地縁も無く、祖母しか話し相手がいない状態でした」
自らが孤独を体験することで、KIKUKOのような場所の必要性を実感したそう。
旅で見つけた答えやリモートワークの経験、それらを形にしたのがKIKUKOなんですね。

 

4.交流が生まれる場所

「外の人を受け入れるには、まずは地元の人が集まってくる交流の場所が必要だと思いました。そこで、最初にコワーキングスペースを整備しました」
明治時代に建設された築150年を超える納屋をリノベーションし、2024年4月にコワーキングスペースがオープン!

最近はおしゃべり目的で訪れる人も増え、交流の場らしくなってきました。

そして今年8月には、物置を改修したゲストハウスがオープン!
地域の人と来訪者が交流できる環境が整いました!
すでに6組が宿泊し、今後は長期滞在によって交流が生まれる場所を目指していきます。
近いうちにシェアキッチンもオープン予定で、飲食を通じた交流も始まろうとしています!

 

5.人をつなぐイベント

KIKUKOでは、地域の人々と一緒に楽しむイベントが少しずつ増えています。管理人の”やよいさん”が開く「スナックyayoi」ボードゲーム会など内容は様々。

なかでも日野さんにとって嬉しかったのが、「KIKUKOなつまつり」の開催。KIKUKOを手伝ってくれている大学の先輩が「夏祭りを開きたい」と言い、それを叶えたイベントです。
当初は日野さん一人で運営していたKIKUKOですが、今では運営の仲間ができ、利用者や地域の仲間が増え、夏祭りを開催できるまでになりました。
「ここがみんなの場所になっていく。それがとても嬉しかった」と日野さんは語ります。

 

6.未来に向けて

こうした出来事のなかで、新たな出会いもありました。
「今年6月、西条市の移住セミナーにゲストとして登壇したんです。その時に出会った移住検討中の方が、KIKUKOに来てくれたんです」
そして交流するうちに、西条市に移住しようと不動産を探し始めたそう。
「KIKUKOでの出会いが形になるまで、もっと何年もかかると思っていました」
出会いが形になっていくスピードに、日野さん自身も驚いています。

また、現在はKIKUKOの2階に“みんなで作る図書館”を計画中。
本棚を区画ごとに貸し出し、借主が持ち込んだ本を並べる仕組みです。
「KIKUKOとして、何か地域の人に返せることはないかと考え、思いついたアイデアです」
本をきっかけに、ここから新たな交流が生まれるのが楽しみですね。

 

7.これからのKIKUKO

「僕は、地域の人と外から来た人をつなぐ通訳になりたいんです。今は橘地区という身近な場所で交流を育てていきたいです。やがてそこから大きな価値が生まれ、市内や県内へと広がっていくのかもしれません」
祖母の古民家から始まったKIKUKOは、今まさに小さな出会いを重ねながら前に進んでいます。
あなたも、KIKUKOで誰かに出会う旅を始めてみませんか?

 

▼KIKUKO 公式HP
https://kikuko-setouchi.com/

▼KIKUKO Instagram
https://www.instagram.com/kikuko_setouchi/

▼BSテレ東「いいね!じゃぱん」
ゲストハウス移住特集にKIKUKOが登場!(2025年5月5日放送)

私が書きました

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言の編集担当です。 西条市では、市内で働き、輝いている市民をストーリー化して発信することで、西条市をPRしております!まだまだ不慣れですが、頑張ってシリーズを重ねてまいりますので、是非ご覧ください。

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