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アパレル業界から転身! ようやく気付けた農業の魅力

皆さんは農業に対して、どんなイメージを持ってい ますか?「キツイ、大変そう」そんなイメージを持って いる人も多いのではないでしょうか。 東京から愛媛県西条市にUターンした野口綾太(のぐ ちりょうた)さんもかつてはその1人。農業に関する知 識もなく、不安ばかりの毎日を送る中で、徐々に農業の魅力に気づいていきました。 今ではこのまちを代表するブランド産品「絹かわなす」の担い手に成長した野口さん。農業の経験が無かった彼を助けた、Uターンしてきたからこそ気づくことができた地元の魅力について聞きました。

 

#1 ネガティブなイメージだった農業

「祖父が苦労していたのを見ていて、農業はしんどい という印象が強く残っていました。」
祖父は専業農家、父親は兼業農家と小さい頃から農業 が身近にあった野口さんが農業に対して持っていたイメージは少しネガティブなものでした。
高校を卒業する頃の野口さんには、農家を継ぐという選択肢はなかったそうです。
ファッションが好きだったので、何となくアパレル関係への進路を決め、大阪の専門学校を出た後は東京でファッションショーなどの企画運営をしていました。
未発表のデザインなど、常に最先端のファッションに 触れながら、刺激的で充実した日々を送っていたそうです。
ところが、そんな日常を一転させる出来事が起こります。
故郷の父親が病で倒れたとの報せ。長男でもありいつ かは西条に帰ってこようという思いがあったので、東京での7年間の生活に別れを告げ30歳の時に西条市 へのUターンを決意したそうです。

 

 #2 西条気質で突破口を見出す

帰ってきて何をするのかを考えたとき、一番初めに 思いついたのが農業でした。
「農地や農機具はあったので、まずはやってみようと 思いました。」
就農することを決めた野口さん。しかし、これまで手 伝いもほとんどしてこなかったので、農業がどんな仕事なのか全然把握できていない状況でした。
農業だけで本当に生活ができるのか。「西条に帰って くることに不安しかなかった」と当時の心境を語りま す。
農地と農機はあっても知識が無かった野口さんが最 初にしたのは「聞くこと」でした。農協や近所の農家さんに教えてもらいながら、少しずつ自分の知識や技 術を上げていくという日々を送るうちに、少しずつ農業の魅力に気づいていったそうです。
「何と言っても農業の魅力は、成果が分かりやすいところですね。作物を育てて収穫するっていう1年のスパンの中で目に見えて成長してくれる、目標も立てやすいんです。あと、米や野菜は、1年に1回しかできません。分からないままで置いておくことは1年間を無駄にすることになるから、分からないことはすぐに聞 くようにしていました。 」

また、もう一つの思わぬ発見が。それは、この町に住 むみんなの人柄でした。
「地元だからかもしれませんが、人間の気質が自分と 合っていたんですよ。」
たくさんの人に聞きに行きましたが、不思議と苦手に 思う人は少なかったそうです。
どんな気質か尋ねると、野口さんは「最初は荒っぽい けど意外と突き放さない、話しかけられたら答えてしまう人たち。口調のきつい人もおるけど、相手のことを考えて人情味あふれることを言ってくれる。ぼくが唐突に聞きに行っても普通に答えてくれる。」
いきなり先輩農家さんを訪ねて迷惑をかけることもありましたが、深く関わることで忙しい時期や時間帯を外すような配慮もしていました。
野口さんは、小さなことでも周りの農家さんを頼りに、知識や技術を身に着けることで、年々結果が変わってくることを実感しました。
西条の人の気質にも助けられ、彼の不安は少しずつ消えていきました。

 

#3 「絹かわなす」へのチャレンジ

西条の特産品「絹かわなす」

西条市の特産品「絹かわなす」は、大ぶりで柔らかく、甘みがありジューシー。絹のようななめらかな皮 であることから命名されたこのなすは、水の都と呼ば れる西条の豊富でおいしい湧き水「うちぬき」によっ てつくられるこの地域だけの伝統野菜です。
この野菜は皮が薄く傷つきやすく、栽培がとても難しいといわれています。葉が当たっただけで擦り傷ができてしまうほど皮が薄いため、美しい見た目に育てる ためにはかなりの技術が必要です。近年ではその栽培 の難しさから、担い手が減少。農家の高齢化も進み、このままでは西条が誇る「絹かわなす」そのものがなくなってしまうほど厳しい現状でした。
就農から2年。野口さんはこの「絹かわなす」にチャレ ンジすることを決断します。
「祖父も父親も作ってなかったし、難しいのは解って ました。でも絹かわなすは西条の特産品なのでこのまま無くなってはいけないから、挑戦しようと思いました。始めて数年、まだ上手くできませんが、これからも技術を学んでいきます。」

農家全体の高齢化が進む中、日本の農業の在り方も変 わってきています。
「ICTやIoTといった最新の技術を使えば、農業がこれまでとは違った形になってくると思います。そうい う技術が農家に使いやすい形になれば、時間に余裕ができるからもっと規模を拡大することもできるし、余った時間でプライベートが充実すれば、それを見て農 業をやりたいと思う人も増えるんじゃないかな。」

 

#4 移住して農業がしたい方へ

地元のイベントに参加

西条に来てほしい人はと聞かれると、以前は「元気 な人や、楽しい人に来てほしい」と答えていた野口さん。しかし、最近は、少し変化があるそうです。
「しっかりしたビジョンをもった人に移住してきてほしいです。野菜って、みんな当たり前にスーパー などで買いますよね。農家が汗水たらして苦労して作 っているのに、驚くほど安く売られるんです。はじめ はその労力と値段の格差みたいなところに衝撃を受 けました。僕らにとって農業は遊びや趣味じゃなくて仕事なわけで、これをお金に変えていくことを本気でしていかないといけないんです。」
土地も機械も親から引き継いで農業の世界に入る ことができた自分は恵まれていて、今は農業だけで生 計を立てている。それでも専業で食べていくためには、 単に作物を売るのではなく、いかに付加価値を付けて 収益を上げるかが大事だと野口さんは言います。今は、 新規就農者や移住者が対象の補助金など制度も充実 していますが、補助金だけに頼っていくのは難しいとも語ります。
「移住して農業ができるからと、漠然とした感じで 来るのではなく、農業で生活するのであれば生活の基盤をしっかり考えながら移住しないと食べていけま せん。逆に、ビジョンや計画があれば、それに沿って僕たちも精一杯協力することができます。」
続けて、Uターンしてから今までを振り返る野口さん。
「人も良いし、水も豊富。比較的、作るものを選ば ない土壌もあります。きちんとしたビジョンがある人が来れば色々なものを作ることができる面白い土地ですね。」
こういった思いで、西条で共に農業をする仲間を待っています。

 

#5 野口農園

現在、仕事を覚えれば覚えるほどスケジュール管理ができるようになり、少し余裕がでてきた野口さん。そんな彼の今後の目標は農地拡大。今は、絹かわなす、 米、玉ねぎ、麦を作っていますが、米麦を中心に徐々 に増やし、ゆくゆくは、新たな作物を作ることを目指 し、日々農業に取り組んでいます。

 

“Saijo fun to Farm Project”野口さんインタビュ ー記事: https://www.lovesaijo.com/work/noguchi/

 西条で農業をやりたい方はこちら :https://www.city.saijo.ehime.jp/site/saijofuntofarmproject/
この記事を書いた人
Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言の編集担当です。 西条市では、市内で働き、輝いている市民をストーリー化して発信することで、西条市をPRしております!まだまだ不慣れですが、頑張ってシリーズを重ねてまいりますので、是非ご覧ください。

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