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個性のある自分らしい生き方を

2020年 8月、西日本最高峰の石鎚山の麓に 1つのお店が移転してきました。
お店の名前は、クロスポイント。登山用品などのアウトドアグッズを扱っているお店です。
今回は、その店主である久保一平(くぼいっぺい)さんへインタビュー。
中学校の講師や、自然体験型学習施設の職員、そして、アウト ドアショップの店主と様々な仕事をされてきた久保さん。
色々な方法で自分らしい生き方の大切さを伝えてきた彼が、地元である西条市でこれから何をしていくのかを伺いました。

 

#1 作家を目指して

小さい頃から絵を描くことが好きだった久保さんが、作家になりたいと思ったのは高校3年生のときのこと。
「でもね、美術大学に進学しようと思ったタイミングは受験をするには少し遅かったんよ。浪人して美術大学に行くか、それとも、絵が学べる他の大学に行くかという選択だったね。」
悩んだ結果、美術大学をあきらめ関西の教育学部に進学。それからはひたすら絵を描いたそうです。

お店の壁に描かれている久保さんの知り合いが描いた絵

大学卒業後は、当時、絵画の最先端を走っていたドイツへ留学。そこで、日本との違いを目の当たりにしました。
「ドイツの大学では、絵画の世界で実際にプロとして活躍している人が教授をしていました。だから学校に行ったら作家だらけなんですよ。」
また、教育の違いについても大きな違いが。
「ドイツの教育システムは合理的で、作家になるという一点を目指してやっていました。余計なことはせず、作家になる道を最短距離で進んでいっていましたね。日本の教育システムとはかなり違いがあると感じました。若手の芸術家へのバックアップも国が行っており、画家を育てるということについての考え方が日本とは違いました。」
そんな環境で、作家を目指して絵を描き続けるも、なかなか芽が出ず5年が経過。決断の時が訪れます。
「絵は諦めることにしました。これから10年、20年バイトしながら絵を描けるかといわれたらしんどいなと。正直30歳くらいで売れないと厳しいと思ってました。」
作家になるという道を諦めて日本へ帰ることにします。
ドイツでは、絵画以外にも多くのことを学んだと言います。そしてそれが、久保さんの人生の軸をつくっていきました。
「ドイツをはじめ先進国の人ってとても楽しく生きていると思いました。定時に帰って、その後、散歩したり、カフェでコーヒー飲んだりするんですよ。また、普段は質素に暮らしながら、夏の休暇とかに旅行に行ったりと楽しく生きているんです。日本はまだまだ先進国ではないと感じました。
ヨーロッパの人って、自分の個性を大事にしてるんです。突き詰めたら自分を大切にしている。楽しいことをやって自分らしく生きる。」
そして、そういった生き方を伝えていけたらと思うようになります。

 

#2 どうにもならないことへの苦悩

30歳を過ぎた久保さんが、楽しく生きることを伝える方法として初めに選んだ道は、中学校の美術講師でした。しかし、この頃は、なかなか思うようには伝えることができなかったそう。
「だんだんと教員の仕事や学校組織のシステムに対して疑問を感じるようになりました。理由を説明できないルール、合理的ではないルールとかで生徒と衝突する時は、こんなことで生徒との関係を悪化させたくないと思いながら指導していてとてもストレスでした。」
そういった事が続き、ついに先生を辞め別の形で自分の思いを伝えることを決意。前々から行きたいと思っていた石鎚ふれあいの里で働き始めます。
「ここなら自分がやりたいことをできるんじゃないかなって思いました。」
元々、自然の中で遊ぶのが好きだった久保さん。石鎚ふれあいの里ではキャンプファイヤーや、バーベキューといったアウトドア体験を通して子どもたちと触れ合うことになります。
働き始めて3年。次第に自分の伝えたいことがあまり伝わっていないと感じるようになります。
「決められた体験だと時間が短すぎて、自分が思っているようにできず、いつしか自分のやりたいようにしたいという思いが強くなっていきました。」

 

#3 自分なりのやりたいこと

「好きなようにやりたい、でも上司のいうことは聞かないといけない。それが無理で…。そう考えたら自営しかないかなと思いました。」
そう思い始めた矢先、以前から親交のあった四国中央市のアウトドアショップ「クロスポイント」の経営者がお店を辞めたいと言うのを耳にします。何とか譲ってもらえないか交渉した結果、お店を引き継げることになりました。これまで自営業をしたことがない彼を後押ししたのは妻の未央さんでした。
「夫は勤め人より、自営業のほうが向いていると思っていたので反対はしませんでした。それに、私の実家が自営業をしていたので、あまり抵抗がなかったんですよ。商売自体は、幼いころから見てきたので分からない世界ではありませんでしたので。」
こうして、お店を引き継ぎましたが、やはり初めはとても大変だったそうです。
「ふれあいの里でだいたい運営を見てきて、経理の経験もありましたが、それ以外は全然。妻の協力もありましたが大変でした。」
また、売り上げないといけないという思いから当時はピリピリしていたそう。
「アウトドアブームも終わっていたので、あんまり売れないんです。ちゃんといいものをセレクトして置いておかないとお客さんが来ないんですよ。」


それでも試行錯誤しながらやりくりしていき、徐々に来てくれる人も増えていったそうです。

 

#4 西条市へ移転

四国中央市のクロスポイントを軌道に乗せた久保さんですが、だんだんと西条への思いが強くなっていきます。
「やっぱり育ったとこ、ふるさとでやりたくなってきました。そして、西条の自然を良かった時代に取り戻していきたいと思うようになりました。」
しかし、移転を考える中、かなり葛藤がありました。未央さんは、お店自体を移転するリスクを心配し、「移転前よりお店が小さくなるので、売り上げの心配をしていました。また、場所を変えることによって、これまで四国中央市で築いてきたお客さんとのつながりが薄れてしまうのではと、後ろ髪を引かれる思いでした。気持ちの面では嬉々として帰ってこれたわけではないです。不安を抱きながらの移転でした。」と、当時の思いを出しながら語ってくれました。

 

#5 残したい自然、伝えたい魅力

そして、2020年8月8日に移転オープン。結果的にとてもいい場所にお店を構えることができたと言います。
「場所は、石鎚山の登山へ向かう道や、キャンプや水遊びで人気の加茂川の近くにしたかったんです。この場所を探すのには苦労しましたが、この場所が見つかってホントによかったと思います。」
また、これからクロスポイントは、登山者が登山帰りに山の余韻を楽しんだり、山の情報交換の場として、今日は暑かった寒かったとか、今のどこで何が咲いているみたいな話をゆったりとできる場所を目指しているそうです。
そのために、移転前から提供していたコーヒーに加え、パティシエも迎え新たにケーキなど提供するカフェも併設しました。他にも、山の講習や、登山者用のシャワールームなども計画しています。
一平さんは、最後にこれまでの経験を振り返ってこう言いました。
「自分が好きなように生きたらいいんですよ。そういった生き方がどんなにすばらしいことかを、自分の好きな自然を通して伝えています。山登りなんかも正しい知識をもって登ればホントに楽しいんです。
そんな自分がやっていて楽しいと感じることを若いうちからやっていけばいいと思います。色々な仕事をしてきましたが、僕が伝えたいのは、生き方そのものなんです。」

久保さんはこれまで、様々な形で”楽しく生きることの大切さ”を伝えてきました。
一人ひとりの個性が育ち、みんなが楽しく生き生きとした生活を送れる社会。彼の理想はその思いとともにこれから少しずつ伝わり、彼の思いを受け取った人たちとともにまちを創っていくのかもしれません。

 

#6 クロスポイント

登山の専門的な道具、ウエア、小さめのキャンプ道具などセレクトして取り揃えております。皆様が楽しめるようなセレクトを心がけています。カフェを併設し、珈琲とケーキを楽しみつつ山の計画をたてたり、登山帰りにのんびりと過ごしていただけます。また、ギャラリー部分では、毎月様々な展示をしてますので、ぜひお立ち寄りください。(クロスポイントHPより)

クロスポイント HP:http://crosspoint-mt.com/

クロスポイント Instagram:https://www.instagram.com/crosspoint_mountain/

私が書きました

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言 編集部

Co-あきない宣言の編集担当です。 西条市では、市内で働き、輝いている市民をストーリー化して発信することで、西条市をPRしております!まだまだ不慣れですが、頑張ってシリーズを重ねてまいりますので、是非ご覧ください。

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