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高校生が海外へ輸出!? 丹原高校が続ける国際水準のブドウ栽培

※感染症防止対策を実施し、撮影時のみマスクを外している場合があります。

夏から秋にかけて旬を迎える果物といえばブドウ!
巨峰、ピオーネ、マスカット、たくさん種類がありますが、私が1番好きなのはシャインマスカット。
種なし。皮も食べられる。そして、甘い!食べ始めると止まらないですよね。

西条市の丹原地区にはブドウ狩りを行っている農園がたくさんありますが、丹原高校でもブドウを育てているんです!
しかも、丹原高校のブドウはただのブドウじゃない国際水準で育てられたすっごいブドウを取材しました。

この記事を読めば、あなたもより丹原高校と近くなれるかも⁉

 

1.ブドウが食べたかったんです

編集担当が丹原高校でブドウを作っていることを知ったのは、リヤカー移動販売の取材の時
教頭の大川先生が「取材に来てもいいですよ」と見せてくれたのが、【グローバルGAP認証審査会のお知らせ】
グローバルGAP(ギャップ)?何それ?と思っていた編集担当に大川先生が見せてくれたのは、たくさんのブドウがぶら下がったハウス。入口にはシャインマスカットの文字。

編集担当はピンときました!これは取材中にシャインマスカットが食べられるのでは!?
「ブドウを台湾へ輸出しているんです」という先生の説明もそこそこに。「取材させてください!」とお願いしたのでした。

 

2.GAPってなあに?

“ギャップ”と聞いて編集担当が思い浮かんだのは「違い」「差異」。“ジェネレーションギャップ”とか“ギャップ萌え”って使いますよね。なので“グローバルギャップ”は、グローバルな差???と思っていたら、全く違いました。

グローバルギャップの“GAP”は「Good Agricultural Practice」の頭文字。直訳すると「適正な農業の実践」。食品安全、労働安全、環境保全などに配慮した「持続可能な生産活動」を行っていることの証明なんです!

身近では愛媛県が認証を行う愛媛GAP、日本発祥のASIAGAP、JGAPもありますが、世界で最も普及しているのがグローバルGAP

そう、丹原高校は国際水準でブドウを作っているんです!

このグローバルGAPの認証を受けるには、たくさんのチェック項目をクリアする必要があります。丹原高校のブドウも該当する果樹のグローバル認証の項目は、なんと218。しかも、ただ実践するだけでなく、その結果を分析し、さらなる改善を考えなくてはなりません。常に改善を繰り返していく姿勢が、安全で持続可能な農業につながるんですね。

この“持続可能な”というフレーズどこかで聞いたことがありませんか?そう、西条市でも取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)です!
グローバルGAPは、SDGsに貢献する項目もたくさん含まれているので、農業のSDGsとも言われているんです!

 

こんなにすごいグローバルGAP。日本ではまだまだ馴染みがありませんが、世界ではとっても注目されています。ヨーロッパではほとんどのスーパーがグローバルGAP認証を受けていることを仕入れ基準にしています。
イオン、コストコ、マクドナルドなど、私たちも良く知っている世界的なお店もグローバルGAPを仕入れ基準にしていると聞くと、そのすごさが分かりますね!

 

3.高校生が審査官に対応するんですか!

グローバルGAPがスゴイのが分かったところで、実際の認証はどうやるんだろう?と思いながら迎えた審査会当日。
審査官の対応をしていたのは4人の高校生でした。彼らは、丹原高校 園芸科学科 果樹班の3年生。そして、彼らの前には大量の書類

 

チェック項目について質問してくる審査官に対して、適切な資料を見せながら回答していきます。後ろの席に控えた先生が助ける場面もありますが、基本的には生徒たちが対応。

 

そして、その様子を熱心に見守る人々が。

愛媛県農林水産部と東予地方局の職員さん、西条農業高校今治南高校の先生・生徒の皆さんがいらっしゃっていました。

愛媛県は「えひめ未来マイスター育成事業」の一環で、高校でのグローバルGAP教育に取り組んでおり、県内4つのモデル校の内1つが丹原高校。実は、GAP認証は、あの東京オリンピック2020の食材調達基準にも採用され、それをきっかけに日本でも取り組みが拡大。愛媛県からの呼びかけに手を挙げたのが丹原高校だったそうです。
全国でもグローバルGAP認証を取っている高校はたった25校。その内の4校が愛媛県の高校で認証数は全国No.1と聞けばその力の入れようが分かります。

グローバルGAP認証の審査会という貴重な機会。皆さんのまなざしは真剣そのもの。メモもたくさん取っていました。

 

編集担当も皆さんの熱意に触発され、会場でいただいたチェック項目が書かれた全19ページの資料を読み始めようとしたのですが、1ページ目「1.1 圃場履歴」。“圃場”が読めず、そっとページを閉じました。

 

審査会は会議室を飛び出して、農場でも行われます。

 

農機具や農薬の管理について。

 

ブドウハウス内。

 

水源についてなどなど、細かいところもチェックしていきます。

 

8月の暑い中ですが、審査の様子をビデオで撮影したり、メモを取ったりと皆さんとっても熱心。

 

審査の合間に先生にお話しを聞くと、日本ではOKでも台湾ではダメな農薬があったり、使用して良い農薬量も台湾の方が随分少なかったりと、日本と台湾での違いもあり、それらにしっかり対応できているかもチェックされているそう。
スーパーで外国産の果物を見ると、なんとなく安全面大丈夫かなあと思うことがありましたが、グローバルGAP認証があれば安心ですね!

その日更新審査会は、朝の9時から夕方16時まで続きました。皆さんお疲れ様でした!!

 

4.いよいよ収穫!そして念願の!!!

2022年は記録的猛暑。暑すぎてなかなかブドウが甘くならず、ハウスの温度管理や水やり量の工夫など大変苦労されたそうです。そして例年より約1か月遅れで迎えた収穫&輸出の日。
丹原高校園芸科学科の3年生8名、先生、愛媛県東予地方局の職員さん、西条市役所の職員さん、みんなで出荷梱包作業を実施しました!

 

1房ずつキズがないかチェックして重さ記録。

 

食品保存袋に入れる。

 

ブドウが大きいので緩衝材でくるむのも潰さないように慎重に。

 

枝の先を切って、切り口に水を入れたフレッシュホルダーをつけるのは愛媛県東予地方局の皆さん。LOVE SAIJOな課長もお手伝い。見た目より難易度が高い!

 

段ボールを組み立てて。

 

緩衝材も段ボールのサイズに合わせて準備。

 

緩衝材とブドウを箱詰めするのは西条市役所の職員さんがお手伝い。

 

丹精こめて育てたブドウたちが無事に台湾へ着くように。みんな真剣に作業を行いました。

 

シャインマスカット54房約30kg。ニューピオーネも合わせると全部で50~55kgを台湾へ送り出しました!
台湾では「中秋節」で連休になる9月10日前後に台湾の高級スーパー「裕毛屋」で贈答用として販売されるそうです!

そして、いよいよ迎えた念願の試食タイム!!先生が氷で冷やしてくれていたシャインマスカットとニューピオーネをいただきました!

 

めちゃくちゃ美味しい!!みんなあまりの美味しさに驚きです!

 

シャインマスカットが一番好きな編集担当でしたが、ニューピオーネの美味しさも知ってしまいました!
帰りにはお土産用のシャインマスカットもいただき、職場のみんなでいただきましたが、あまりの美味しさに驚きと笑顔が満ちました。

 

5.台湾での研修もあるんですか!

新型コロナウイルス感染症の影響で現在は延期になっていますが、2019年には普通科・園芸科学科の1~3年生20名が参加し、8日間の台湾研修も実施したそうです。
丹原高校HPの台湾研修紹介動画を見てみると、丹原高校のブドウを台湾で販売してくれている高級スーパー「裕毛屋」の寮に滞在し、「裕毛屋」の食品加工工場で職場体験を行ったり、店頭で自分たちの作ったブドウの試食販売を行ったり、台湾の高校生と交流したりととっても盛沢山の内容!

 

すっごい楽しそうで羨ましいなと思っていた編集担当に奇跡的な出会いがありました。
なんと、この記事執筆中にインターンシップに来てくれた高知大学3年生の渡部くんが丹原高校出身で台湾研修の参加者!

丹原高校の学校案内リーフレットの台湾研修紹介写真

 

ということで、渡部くんに台湾研修の思い出を聞いてみました!

 

編集担当:台湾研修はどうでしたか?

渡部くん:僕は普通科だったので、グローバルGAPは園芸科学科がなんかやっているやつ。ってくらいの認識だったんですが、台湾研修を通してそのすごさが分かりました
日本より4倍くらい高い価格なのに、試食したお客さんは「美味しい」と言ってブドウを買ってくれるんです。
グローバルGAPの付加価値を目の当たりにしてカルチャーショックを受けました。

編集担当:そうなんですか!

渡部くん:今思うとすごい体験だったなあと。
自分の高校で作ったブドウを高校生が輸出して、海外のスーパーの店頭でプロモーション活動をして、消費者の手に届くところまで立ち会う。
世界的なモノの流れをダイレクトに知ることができましたし、海外での付加価値という視点も学べたと思います。

編集担当:台湾なので中国語だと思うんですが、言葉の壁はなかったんですか?

渡部くん:「裕毛屋」のスタッフさんは、ボディランゲージや簡単な日本語も交えて丁寧に仕事のやり方を教えてくれました!
でも、スーパーに来てくれるお客さんへのプロモーションは日本語が通じないので、僕たちも身振り手振りでトライ&エラーを繰り返して頑張りました
僕は”みきゃん”の着ぐるみも着たんですけど、台湾の子ども達にも”みきゃん”は大人気でした!

編集担当:食品加工工場での職場体験の様子も動画で見てすごいなあと。高校生だからアルバイトの経験もないと思うし、とっても忙しい研修だったんじゃないですか?

渡部くん:たしかに大変だったけど、別の日には台湾の高校生との交流会や観光もあって、ONとOFFの気持ちの切り替えも学べたと思います。
交流会で出会った台湾の高校生とは今もInstagramでつながっています!
僕的には、修学旅行よりも断然すごい体験だったなと思います。海外旅行は個人でも行けるけど、海外で働く体験なんて普通できないですよね!

 

そんな渡部くんは、現在、高知大学 地域協働学部で地域活性化やまちづくりについて学んでいます。実習では、限界集落で大学生目線のイベント提案も行っているそう。
「日本なので言葉の壁はないんですが、トライ&エラーで色々なことをやってみるというのは、台湾研修での経験が生きているなと思います!」と教えてくれました。

 

6.丹原高校は「地域に近い 先生と近い 海外に近い」

担当の先生にグローバルGAPで一番大変なことは?と聞くと、「毎年生徒に教えることですね」とはにかんだ笑顔で教えてくれました。

グローバルGAP認証は、毎年審査があります。
一般企業であれば年を重ねるごとに慣れていきますが、高校生は卒業してしまうので、毎年新しい3年生がグローバルGAPの審査に臨みます。今年の3年生も2年生の11月には講習会に出て勉強をはじめ、7月から本格的に準備、8月の審査に臨んだそうです。
今年の輸出作業の際、授業の休み時間に2年生が顔を出してくれました。3年生からは「来年頑張ってね」のエールが。グローバルGAPという丹原高校の伝統を引き継ぐ。青春の1ページが垣間見えました。

丹原高校のキャッチフレーズは「地域に近い 先生と近い 海外に近い」
国際水準のブドウを栽培して高校生が輸出する。さらに、台湾の消費者に届ける研修なんてすごいこと尽くし「海外と近い」は間違いありません!
さらに、グローバルGAPの伝統を支える先生と生徒の絆から「先生に近い」を。西条農業高校・今治南高校の皆さん、愛媛県の職員、西条市役所の職員など、みんなで取り組んだグローバルGAPの認証審査会や輸出作業から「地域に近い」も感じることができました。

大人が読んでも難しい文章を読み砕いて毎年生徒に教えるのは大変なこと。しかし、言い換えれば卒業していった生徒の数だけ、グローバルGAPの教育を受けた人材が巣立っているわけです。
グローバルGAPは世界市場への農作物輸出競争力UPにつながります。さらに改善を続ける姿勢は、農業のスマート化や農家の働き方改革もつながるでしょう。
丹原高校でグローバルGAPを学んだ皆さんが、西条の、愛媛の、日本の農業を変えていく。そんな未来が近づいています!

 

▼丹原高校HP
https://tambara-h.esnet.ed.jp/cms

丹原高校生の活躍はこちらでも!
▼激旨お野菜&果物が、こんなに安くていいんですか!! 丹原高校 園芸科学科 リヤカー移動販売
https://www.lovesaijo.com/news/tambarahs_mobilesales2022/

▼対話から納得解を!みんなに愛される丹原高校ルールメイキングプロジェクト
https://www.lovesaijo.com/news/tambarahs_rulemaking2022/

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