なぜ西条市の水は勝手に湧くの!?大学生が「うちぬきのひみつ旅」を作ってみた!!
LOVE SAIJO 編集部 2026年9月8日

こんにちは!愛媛大学の山内映人です。
西条市民の皆さんにとって「うちぬきの水」は、普段から目にしたり利用したりする身近な存在だと思います。
でも、よく考えると不思議じゃないですか?

なぜポンプを使わずに水が勝手に湧くの?
そして、なぜこんなにおいしいの?
今回は、この2つの「なぜ?」を追いかけながら、新しい観光ツアー作りに挑戦しました。
今回考えたツアー名は、「うちぬきのひみつ旅 by E-Bike」です。
そもそも「うちぬき」って何?
うちぬきとは、西条市を代表する地下水で、地下水のある層までパイプを通すと、ポンプを使わなくても水が自然に湧き出します。
実際に水汲み場へ行ってみると、想像以上の勢いで水が湧いていました。

「地下にある水なのに、どうして上へ上がってくるんだろう?」
その謎を追うため、次に加茂川へ向かいました。
調べてみると、石鎚山系から流れる加茂川の水の一部は地下へ浸透し、砂や礫などの水を通しやすい地層を通って地下水になります。
さらに、自噴のポイントは地下の構造と水圧です。
帯水層にある水が圧力を持ち、地下水が自力で上がろうとする高さ(水頭)が地表より高くなっている場所では、パイプを通すと水が自然に噴き出します。これが「自噴」の仕組みです。

つまり、普段何気なく見ている「うちぬき」の背景には、
石鎚山系 → 加茂川 → 地下への浸透 → 地下水 → 自噴
という水の旅があるのです。
では、なぜおいしいの?
西条の水のおいしさには、地下を通る際の天然のろ過作用や、地下水の水温が安定していること、石鎚山系から瀬戸内海までの距離や高低差などが関係しています。
特に地下を通ることで水温が安定し、砂や礫を通ることで自然にろ過されることが、西条の水の飲みやすさにつながっています。
ここまで調べると、一見バラバラに見える石鎚山系、加茂川、地下水、うちぬきが、実はすべて「水」でつながっていることが分かりました。
そこで、
「この水の流れを実際にたどったら、もっと面白いのでは?」
と考えたのが、このツアーです。
実際にツアーを形にしてみた!

しかし、実際にツアーを作ろうとすると、思っていた以上に難しいことだらけでした。
「どこを巡れば、水のつながりが一番伝わる?」
「E-Bikeで本当に走れる距離?」
「各場所で何分くらい滞在すればいい?」
「勉強っぽくなりすぎたら、楽しくないのでは?」
などの課題が出てきました。
単純に「行きたい場所」を並べるだけでは、観光ツアーにはならないことを実感しました。
そこで実際に現地を巡りながら、距離や移動時間、景色、道路の状況などを確認し、ルートを何度も考え直しました。

最終的には、
西条市観光交流センター → 水汲み場 → 加茂川 → 黒瀬ダム → 石鎚ふれあいの里
というコースにしました。
水汲み場では実際にうちぬきを見て「なぜ?」を持ってもらう。

加茂川では、川の水と地下水のつながりを知る。

黒瀬ダムでは、山から流れてきた水と人の暮らしの関係を見る。

そして石鎚ふれあいの里では、山の自然を感じながらピザ作りも楽しむ。

また、「説明ばかりでは途中で飽きてしまうかもしれない」と考え、各地点で聞いた内容をヒントに答える「うちぬきのひみつクイズ」も取り入れました。
ただ知識を聞くだけではなく、実際に見て、走って、考えて、食べて楽しむ。そんなツアーを目指しました。
今回のツアー作りを通して、普段何気なく見ていた「うちぬき」の背景には、石鎚山系から加茂川、地下水へと続く大きな物語があることを知りました。
次にうちぬきを見たときは、「この水はどこから来たんだろう?」と少し想像してみてください。
きっと、いつもの西条が少し違って見えるはずです。
ぜひ、西条市で「水の旅」を体験してみてください!














