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西条話題のお茶がフランス料理に⁉東京のホテルイベントでまさかのマリアージュ

LOVE SAIJO 編集部 2023年7月4日

美食倶楽部。かつて美食家として有名な北大路魯山人が主宰した会員制食堂です。グルメ漫画「美味しんぼ」で知ったという方も多いかもしれません。
去る2023年5月21日、東京都内の五つ星ホテル「ザ・キャピトルホテル東急」で食をテーマにしたイベント「山王の杜美食倶楽部」が開催されました。
食材にこだわったフランス料理のフルコースと、ソムリエが厳選したドリンクを楽しむ至福のひととき。
そんな特別な場に、なんと西条市の石鎚黒茶が。石鎚黒茶とフランス料理の驚きのマリアージュについて紹介します。

1．石鎚黒茶が仔羊と出会う

今回のイベントで石鎚黒茶が使われたのは、フルコースのメイン料理「スモークをかけた仔羊のロティ石鎚発酵黒茶のソース」。生クリームに石鎚黒茶の香りと味を抽出し、そこに仔羊のエキスを加え、ソースとして使用されました。

石鎚黒茶は世界的にも珍しい2段階発酵で作られたお茶。独特の酸味が特徴です。この柔らかい酸味と素朴なお茶の香りが仔羊の脂やお肉の風味にマッチするそうです。
更に、このお料理に合わせるドリンクとして、ソムリエの方が20℃の温度帯で石鎚黒茶を提供。豊かな香りと僅かな酸味が独特の味わいを放ち、仔羊とマッチすることもわかり、お料理にも石鎚黒茶にも新たな価値を生み出す素晴らしいマリアージュとなりました。

2．東京の地で石鎚黒茶の物語をつなぐ

今回、石鎚黒茶の使用を決めたのは、「ザ・キャピトルホテル東急」の総料理長兼副総支配人の曽我部俊典(そがべとしのり)さん。

「ザ・キャピトルホテル東急」では、食のSDGsにも積極的に取り組んでおり、今回のイベント開催にあたり、“スローフード”な食材を探していたそうです。
スローフードとは、食に対する考え方。各地域で育まれた豊かな食文化やその生産者を守っていこうというのも、スローフードな取り組みの1つです。
そんな時に出会ったのが石鎚黒茶。なんと、曽我部さんのお父様は、石鎚黒茶が作られていた旧石鎚村のご出身で、曽我部さんも幼き日に石鎚村のお父様のご実家に何度も帰省されたそうです。

旧石鎚村地図(オレンジ部分)^１)

西条市内のご親戚から、国の重要無形民俗文化財に指定されることになったという連絡と共に送ってもらったのが石鎚黒茶との出会い。お父様のルーツにもつながるということで、とても興味を持ったそうです。試作してみたところ、メイン料理に決めていた仔羊との相性の良さを実感し採用が決まりました。

イベント内では、失われつつあった石鎚黒茶の製法を市内団体が受け継ぎ、復活させたお話もしてくださったそうです。曽我部さん自身も、石鎚黒茶について叔母様にお話しを聞くなどされたそうで、自身のルーツにつながる石鎚村に望郷の思いを強く抱かれており、そこで作られた石鎚黒茶を自身の料理に使用することは、とても深い意味があることだと教えていただきました。

3.　あなたも石鎚黒茶の物語をつなぐ一人に

国内、いや、世界的にも珍しい製法の石鎚黒茶。温かく飲むか、冷やして飲むか、何と一緒に食べるかで、様々な印象を与えてくれるお茶です。さらに、飲むだけでなく、お料理にも使えば、その使い方は無限大。是非、色々な食べ物と一緒に楽しんで、あなたのおススメの使い方を見つけてください。
石鎚黒茶は、西条市内では西条市観光交流センターなどで取り扱っています。もちろん、インターネットで購入することも可能です。
その製造技術が国の重要無形民俗文化財に指定された石鎚黒茶。この石鎚黒茶を次の世代にも繋いでいくために、私たちにできることは、石鎚黒茶を知って、飲んで、伝えること。あなたも石鎚黒茶の物語をつなぐ一人になりませんか？

▼西条市内での石鎚黒茶販売場所はこちらのページで
https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/sangyoshinko/ishidutikurocya.html

▼西条市内カフェでも石鎚黒茶を楽しめます
もう“まぼろし”じゃない⁉「石鎚黒茶」はあなたのそばに
https://www.lovesaijo.com/news/ishidutikurotya01/