「女性の健幸づくり」プロジェクトが進行中!
市民と行政が協働でつくる“わたしたちの健幸サイト”
LOVE SAIJO 編集部 2025年12月17日

女性の健幸を応援する、新たなプロジェクトが始動
2025年9月から始まった、西条市の「女性の健幸づくりプロモーション」。“からだもこころも健やかで幸せに”という想いのもと、市民モニター「SAIJOみゅーず」と行政、専門家が協働し、女性の健幸を支えるポータルサイトの制作を進めています。本記事では、第1回〜第4回モニター会議の様子を中心に、これまでの歩みを振り返ります。

第1回:「SAIJOみゅーず」が誕生。健幸づくりの第一歩(2024年9月6日開催)
「女性の健幸づくり」をテーマにした最初の会議では、事業の背景や目的、そして“健幸”の考え方を共有しました。Next Public Health Labの荒川先生と重見先生による講演では、「健康の社会的決定要因」や「年代ごとの女性特有の健康課題」について学びました。参加者は、子育て世代、移住者、独身女性など多彩なメンバー。グループワークでは、サイトの方向性や必要な情報について意見を交わし、モニター名称を「SAIJOみゅーず」と決定しました。
第2回:親しみやすく温かいサイトデザインを目指して(2024年9月27日開催)
第2回では、ホームページのトップページデザイン案をもとに、色味・構成・機能性について活発な意見交換が行われました。「優しいピンクの色味」「手書き文字風フォント」「検索機能の充実」「イベントカレンダー」「レビュー機能」など、参加者の声から“親しみやすく温かいデザイン”の方向性が見えてきました。さらに、「妊活・更年期」「コミュニティ紹介」「体験談」など、女性のリアルな声を反映したコンテンツ案が数多く挙がり、より“自分ごと”として関われるサイトづくりへの意識が高まりました。
また、産婦人科医・北澤先生による講演では、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどの基礎知識や検診の重要性を学び、健康に対する理解を深める時間となりました。
第3回:「西条らしさ」と“使いやすさ”を両立したデザインへ(2025年10月18日開催)
第3回では、トップページ・記事一覧・スマートフォン表示の3つのデザイン案をもとに、より具体的な改善提案が行われました。「写真を西条らしい風景に」「イベントやお店の最新情報を更新」「“健幸とは”のページを設けて理念を伝える」など、ユーザー視点での意見が多く出されました。
グループワークでは、検索機能の位置やスマホでの見やすさ、カテゴリ構成の再検討など、実際の操作感に踏み込んだ議論も。改めて、「西条市」が目指す「健幸」について伝えたほうがよいといった意見も挙がり、「健幸」について考える、チームとしての方向性が共有されてきた回でした。
第4回:完成に向けた最終調整。健幸の輪を地域へ広げて(2025年11月8日開催)
第4回では、これまでの意見をもとにブラッシュアップしたデザイン案と構成の最終確認が行われました。
各班からは「西条市の“水”を感じる水色トーン」「プロジェクトページへの導線強化」「イベント情報やお店紹介による地域の親近感アップ」など、実際のサイト完成を見据えた意見が多数寄せられました。
また、東京科学大学の寺田先生による講演では、「周産期(妊娠〜出産期)における健康と社会的支援」をテーマに、妊娠・出産を取り巻く社会課題や支援のあり方を学びました。ママだけではなく、パパの産後うつについても触れられました。「母体の健康は社会全体の健康につながる」というメッセージに、参加者の多くが共感の声を上げました。
さらに、SAIJOみゅーずの活動は、本プロジェクトの特別モニターでもある塩出怜さんがパーソナリティを務めるFM愛媛「Groovy Radio Caravan」での紹介も予定されており、今後は地域に向けて“健幸”を発信していく段階へと進みます。

これからも、市民とともに“健幸のまち”を育てていく
4回のモニター会議を通じて、「SAIJOみゅーず」の皆さんの声から、西条らしい“健幸”のかたちが少しずつ形になってきました。情報発信にとどまらず、日々の暮らしの中で健幸を感じられる仕組みを目指し、これからも市民と行政が一緒に育てていく「健幸サイト」に、ぜひご期待ください。

profile
◆ 北澤 晶子 先生
産婦人科専門医、がん治療認定医、遺伝性腫瘍専門医、公衆衛生学修士。
産婦人科医として女性の健康に携わる傍ら、国際保健に関心を持ち、公衆衛生を学ぶ中で、女性が健康に幸せに過ごすために解決すべき多くの社会課題が存在することに問題意識を抱くようになった。
現在は国内だけでなく国際保健にも携わり、すべての世代の女性がハッピーに過ごせる社会づくりを目指して活動している。
◆ 寺田 周平 先生
産婦人科専門医、周産期専門医(母体・胎児)、公衆衛生学修士、医学博士)
東京科学大学 公衆衛生学分野 助教
2011年に北海道大学医学部を卒業後、周産期センターで産婦人科医として勤務し、妊婦さんと赤ちゃんの診療に携わる。
2021年に帝京大学大学院公衆衛生学研究科(専門職学位課程)を修了し、公衆衛生学修士を取得。
2025年には東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)にて博士(医学)を取得。
現在は東京科学大学 公衆衛生学分野 助教として、妊産婦や子どもの健康を守る研究・教育に取り組んでいる。














